楽器職人が使っているギター用の塗料はこれ!

趣味でウクレレやギターを作っているかたから、塗料は何を使っているのかよく聞かれますので、プロが使っているギター用の塗料を紹介します。

下地に使う塗料ではなく、下塗りや中塗りが完了して下地がしっかり出来上がった状態で、最後に塗装するトップコート用のラッカーについてのみ紹介します。 国内ギターメーカーのハイエンドラインや個人工房が使用しているラッカーの定番メーカーは、浜二ペイントと玄々化学の2社だけです。
ホームセンターなどに置いているメーカーではないので、一般の方には全くなじみのないメーカーかと思いますが、、、ギターの塗装にはこの2社の塗料が使われています。
シュアで言えば、この2社でほぼ100%と言っていいと思います。

浜二ペイントでしたらNo.1000という製品になります。薄め液の専用シンナーはNo.1000という同じ名前の製品です。
このラッカー、僕が最も使用するラッカーですが、光沢は申し分ないです。後に紹介するg玄々化学のラッカーより少し硬いためか耐腐食性は玄々化学より少し強いです。
このラッカーは少し硬い塗面を作りますので、ビス穴をあける際など塗膜がクラック(クラックとはひび割れのことです)しないように注意する必要があります。
ラッカーとシンナーの配合率は、3対7くらいがベストだと思います。5対5だスプレーガンで塗装する場合ちょっと吹きにくいので薄めの配合がお薦めです。

玄々化学でしたら、LC-22という製品が定番になります。薄め液の専用シンナーはTL-11という製品です。
このラッカーも光沢は申し分ないです。玄々化学のラッカーはスプレーガンで吹くとき吹きやすいのが特徴で、ムラになりにくいです。
柔らかめの塗装面を形成しますのでクラックしずらいというメリットもあります。
ラッカーとシンナーの配合率は、4対6くらいがベストだと思います。

あと忘れちゃいけないのは、ノンブラッシングをラッカーに配合することです。
気温や湿度が高い時に塗装面が白く濁ってしまうので、これを防ぐためです。
ノンブラッシングは同じメーカーのものを使用してください。

詳しくは、下の動画をご覧ください。塗装に必要な機械装置や用具なども紹介しています。